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第492回 田辺寄席 4月18日(土) 昼席 午後1時40分開演
  《いちもん会》


一、 明石飛脚   桂 ちょうば(ざこば門下)
 「大阪から明石まで何里おます?」「十五里や」。この十五里って数がキーワードになってくる奇妙な噺。一里といえば今の距離に換算すると三.九二七三キロメートル、約四キロ。まるで円周率のような感覚で記憶に残る感じ。

二、元犬       桂 雀喜(雀三郎門下)
 主人公のシロがねぐらにしている場所は大阪と東京で異なっている。大阪は天神さんの境内をねぐらとし、東京では蔵前八幡神社の境内をねぐらにしている。

三、四九二号笑呆亭…『八五郎出世』から
   桂 文太(五代目文枝門下)
 妹・お鶴が殿の世継ぎを産んだことで城に呼ばれることから始まる八五郎のサクセスコメディー。言葉どころか袴の穿き方も知らない八五郎が周囲のペースを乱していくところが実に愉快である。別題「妾馬」と呼ばれる噺。

中入り

四、一文笛      桂 米左(米朝門下)
 米朝師匠が作った新作も、今では一門のみならず多くの噺家さんに手がけられている「一文笛」。クラシカルな香り漂う味わい深い噺だ。

五、胴乱の幸助   桂 雀三郎(雀三郎一門)
 胴乱とは革や羅紗布で作った方形の袋で、昔は銃丸を入れる袋だった。これを常に身につけていたから“胴乱の幸助”と呼ばれていた。



第493回 田辺寄席 4月18日(土) 夜席 午後6時10分開演
  《いちもん会》


一、 結婚の申込み   桂 三弥(三枝門下)
 男が勝負をしなきゃいけない場面に出会うことは幾度もあるが、結婚の申込みも大一番といえるであろう。意中の人へのプロポーズ、そして家族への挨拶。ハードルを乗り越えたその先には、きっと幸せが待っているはず。

二、 紙入れ      桂 三若(三枝門下)
 今の時代で言えば、昼ドラ顔負けのドロドロ愛憎劇の始まり始まり〜けれどなぜか落語界では実にサッパリとした後口。しかも笑える。う〜ん…でも本心を探るとちょっと怖いかも。

三、四九三号笑呆亭…『七度狐』から  桂 文太(五代目文枝門下)
 別名を「七度狐庵寺潰し」。「七度狐」の庵寺と混同することから、「化け寺」という噺を「狸の化寺」に改名したと米朝師匠が記している。

中入り

四、芋俵     桂 つく枝(五代目文枝門下)
 来月十六日、いよいよ“五代目桂文三”を襲名することになるつく枝さん。田辺寄席で“桂つく枝”と名乗るのも今回が最後となり、記念すべき高座となりそうだ。

五、はてなの茶碗      桂 文也(五代目文枝門下)
 清水を舞台にした噺は、「はてなの茶碗」以外にも、「愛宕山」や「殿集め」など実に多くの噺が存在している。



第494回 田辺寄席 4月19日(土) 昼席 午後1時10分開演
  《いちもん会》


一、 江戸荒物   笑福亭 呂竹(呂鶴門下)
 「江戸荒物」はかつて桂枝雀師匠、最近では笑福亭福笑師匠がよく口演されておられる。そして忘れてはいけないのが、先頃他界された露の五郎兵衛師匠。江戸っ子の関東弁が様になっていたと評判であった。

三、 時うどん   笑福亭 喬若(三喬門下)
 ひとしく麺類を扱った店で、上方ではうどん屋と呼び、江戸ではそば屋。だが江戸でも最初はうどん屋としてスタートしたとされる。

三、四九四号笑呆亭…『へっつい盗人』から  桂 文太(五代目文枝門下)
 落語とは何かと関わり深い“へっつい”。ある時は幽霊が出てくるは、またある時は三百両が出てくるは…落語の世界を支える、陰の主役的存在であろう。

中入り

四、 竹の水仙   笑福亭 遊喬(松喬門下)
 左甚五郎作品の代表作の一つ。殿様が千両万両の価値に相当するとまで豪語した逸品。この世に存在しないからこそ、価値もプライスレス。

五、崇徳院      笑福亭 竹林(六代目松鶴門下)
 若旦那のために東奔西走する熊五郎の命懸けの五日間。まさに、母をたずねて三千里顔負けの尋ね人探しである。


 紹介文執筆…吉田 達




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