演題紹介トップページへ



第498回 田辺寄席 6月20日(土) 昼席 午後1時40分開演
  《いちもん会》


一、 首の仕替え 桂 そうば(ざこば門下)
 その名の通り、首を交換する噺。この噺はその時代でのタイムリーな人気者が続々と登場するところが見どころ。あなたなら、どんな人の首と交換してみたい?

二、書割盗人      桂 あさ吉(初代吉朝門下)
 東京での呼び名は「だくだく」。この「だくだく」とは、ラストで槍をさされたつもりの盗人が「イタタタタ…血がだくだくと出たつもり〜」。つまり、血の流れを表している。

三、四九八号笑呆亭…『軒付け』から
   桂 文太(五代目文枝門下)
 素人が修行のため、夜に人家の門口に立って義太夫を語ることを「軒付け」。今の時代でいえば、漫才師の卵たちが夜な夜な公園などで稽古する様子、これぞ現代版「軒付け」。

中入り

四、不精の代参     桂 宗助(米朝門下)
 舞台となる能勢の妙見山。日蓮宗では静岡県・身延山に次ぐ関西一の霊場とされている。元は女人禁制だったが、昭和五年に解かれてから現在も参拝者で賑わっている。

五、くっしゃみ講釈     桂 米団治(米朝門下)
 上方版で復讐の餌食となる講釈師・後藤一山。一方、東京版では一龍斎貞山の弟子・一龍斎貞能となっている。



第499回 田辺寄席 6月20日(土) 夜席 午後6時10分開演
  《いちもん会》


一、 平林     露の 団姫(団四郎門下)
 別名を「字ちがい」と呼ばれるが、「字が違うわけでもないのにおかしい」と二代目桂枝太郎師匠は「名ちがい」で演じていた。新作派で名を馳せた二代目を継承し、東京の噺家・桂花丸さんが三代目桂枝太郎を襲名した。

二、 母恋いくらげ  桂 春菜(春団治門下)
 いまや新作はもちろん、古典でも確かな腕を証明し大阪でも人気の柳家喬太郎師匠の新作。そんな新作を演じるは、襲名がいよいよ二ヵ月後に迫った春菜さん。“桂春菜”としてラスト田辺寄席は必見である。

三、四九九号笑呆亭…『いらち俥』から
桂 文太(五代目文枝門下)
 梅田駅へ行くはずが、箕面あるいは天橋立に連れて行かれる噺。東京の「反対俥」では、当初の到達点は上野駅。それが……

中入り

四、昭和任侠伝     桂 蝶六(二代目春蝶門下)
 今回の二つ目に登場した春菜さんの父・二代目桂春蝶師匠の新作。高倉健や鶴田浩二など、映画スターの黄金期を味わえる一席。

五、薮入り       
桂 福団治(春団治門下)
 以前は「お釜様」という題名で、「お釜様のおかげだ」というサゲだったが、明治時代のネズミ捕り懸賞実施の際に改作された。



第500回 田辺寄席 6月21日(日) 昼席 午後1時10分開演
  《いちもん会》


一、 二人癖     桂 三四郎(三枝門下)
 田辺寄席五百回を飾るトップバッターは、三枝一門の若き精鋭・三四郎さん。古典のみならず、最近は新作にも徐々に力を入れ始め、毎回成長真っ只中な高座を味わうことができる。

二、動物園       桂 三風(三枝門下)
 現在二十五周年記念で、毎月天満天神繁昌亭にて独演会を開いている三風師匠。今夏はワッハホール、千秋楽を迎える十二月にはなんばグランド花月での独演会が予定されており、上方落語界をよりにぎやかな話題にしている。

三、五〇〇号笑呆亭…『熊野詣』から
桂 文太(五代目文枝門下)
 亡き文枝師匠が実際に世界遺産・熊野古道に足を運び構想を練った意欲的な一作。そんな文枝師匠の新作を文太師匠が今宵披露する。

四、 大喜利・文福一座
   (文福、ぽんぽ娘、まめだ、文鹿、坊枝)

中入り

五、曲独楽      桂 米八(米朝門下)
 おめでたい時、必ずといっていいほど欠かせないのが米八師匠の曲独楽。そんな独楽も、元々は貴族階級の演芸であった。

六、おたのしみ       桂 三枝(三枝一門)
 ついに五百回を迎えた田辺寄席のトリを飾るのは、文枝一門の総領弟子・三枝師匠。三十五周年の歴史にまた一つ、新しいページが刻み込まれる瞬間を見逃すな!


 紹介文執筆…吉田 達




© 2002〜 田辺寄席世話人会