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第507回 田辺寄席 9月19日(土) 昼席 午後1時40分開演
 《新・じっくりたっぷりの会−露の団四郎の段》


一、 手水回し     林家 染太(染丸門下)
 「手水回し」の舞台は、京都府丹波市の貝野村。実は「手水回し」には冒頭に至るまでのいきさつがあり、船場を舞台にした「貝野村」という噺の後半部分が「手水回し」になっている。

二、押し売り 
露の 団四郎(団四郎一門)
 団四郎師匠が所属している『新撰落語もぎた亭』で生まれた新作。桂文福師匠、森乃福郎師匠らと共に作家集団と新作道を歩んでいる会も、歴史を刻んでいる。

三、五〇七号笑呆亭…贋作芝居噺
『平兵衛野盗伝奇』   桂 文太(五代目文枝門下)
 義賊と呼ばれる代表格が、この平兵衛。違法行為や反社会的活動をしつつも支持される姿は、怪盗ルパンなどにも同じことが言える。

中入り

四、太神楽曲芸      
豊来家 一輝(ラッキー門下)
 一輝さんが見せ場とする芸は、なんといっても土瓶。東京では寄席の中村吉右衛門こと鏡味仙三郎師匠が得意とし、客席を魅了している。

五、大丸屋騒動 
露の 団四郎(団四郎門下)
 亡き文枝師匠が十八番としていた話としても有名で、九十年にはこの演目で芸術祭を受賞している。近年は文珍師匠、八方師匠が手掛けている様子が記憶に新しい。


第508回 田辺寄席 9月19日(土) 夜席 午後6時10分開演
 《新・じっくりたっぷりの会−桂小春団治の段》


一、 鉄砲勇助
森乃 石松(福郎門下)
 江戸落語では、「鉄砲勇助」の前半が「?つき弥次郎」。後半が「?吐き村」という別々の構成になっている。

二、 漢文落語「失恋飯店」      
桂 小春團治(小春團治一門)
 中国語のニュアンスを伝えるべく、中国語のみ漢字の音読で表現された日本初の漢文落語。漢文はもちろん、プロジェクターを活用したりと、小春團治師匠の新作落語は、新作の可能性を無限大に広げている。

三、五〇八号笑呆亭…『時うどん』から
桂 文太(五代目文枝門下)
 ポピュラーな上方落語は、老若男女皆が知る噺。最近、女流若手漫才師・アジアンの馬場園さんが落語好きでイベントで披露したほど。

中入り

四、なないろ三味線     
虹 友美
 三味線片手に各地で活動中の虹友美さんは、三味線なないろ会会主。近年は田辺寄席でもおなじみ・若手浪曲師・菊池まどかさんの曲師を務めている。

五、猿後家       
桂 小春團治(小春團治一門)
 噺に登場する「猿屋」。一七〇四年、東京都中央区日本橋に創業した楊枝専門店。「猿屋の楊枝」は江戸名物として名を馳せている。



第509回 田辺寄席 9月20日(日) 昼席 午後1時10分開演
 《新・じっくりたっぷりの会−桂雀々の段》


一、 花色木綿
林家 染左(染丸門下)
 “花色”と呼ばれる色は、元々藍染めの青色で、紺よりもやや明るめの青色を指す。花色は“はなだ色”とも呼ばれている。

二、 天王寺詣り       
桂 雀々(雀々一門)
 愛犬落語との呼び声の高い「天王寺詣り」。舞台の四天王寺にある石の鳥居は、大和吉野、安芸の宮島と並んで、日本三鳥居の一つである。

三、五〇九号笑呆亭…『茶目八』から
桂 文太(五代目文枝門下)
 「天王寺詣り」からバトンをもらい、舞台も四天王寺から目と鼻の先の新清水。名門・星光学院と安居神社の間に位置する。

中入り

四、 ステージ漫画
フロッグ西嶋(初代かえる門下)
 今は亡きジャズ漫画家・木川かえるの弟子。
弟子になる前は、なんと高校教師という異色の経歴を持つ。在職中から生徒や保護者、同僚の似顔絵を描き始めたことが、今の道に歩むきっかけとなった。

五、 遺言       
桂 雀々(雀々一門)
 落語作家・小佐田定雄先生の新作。遺言能力は、満十五歳以上の者が遺言を残すことができる…民法九六一条より。では一四歳以下は、遺言を残せないのだろうか。ミステリー。

紹介文執筆…吉田 達




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