演題紹介トップページへ



田辺寄席、演題「怪説」
       演芸ライター 上田文世

第534回 田辺寄席 10年6月19日(土) 昼席 午後1時10分開演 
  《新・じっくりたっぷりの会−桂福車の段》


一.鉄砲勇助 露の雅(都門下)
 罪のないほら話は大いに楽しんでください。「エビ養殖に投資したら1年で倍になって返ってきます」「この株、値上がり間違いなし」。こんなほら話には大いにご注意ください。

二.粗忽長屋 桂福車(福團治門下)
 自転車置き場で自転車に空気を入れる。何度かポンプを押してタイヤをチェックする。ちっとも膨らんでない。自分のではなく、横の自転車に入れていた。そんな私は粗忽者か。

三.くっしゃみ講釈 桂文太(五代目文枝門下)
 ♪オケラ、毛虫、ゲジ、蚊にボウフリ、セミ、かわず、ヤンマ蝶々にキリギリスにハータハタ、ブンブの背中はピーカピカ。虫尽くしの歌がサゲ間際に登場します。ご虫*レを。

  〈仲入り〉

四.警察うどん 桂七福(福團治門下)
 その昔、仕事で警察廻りをしていた頃、スリ係の刑事さんから腕時計を抜き取る技を実演してもらった。誠に鮮やかだった。こんな刑事さんが、もしスリ側にいたとしたら…

五.作の市 桂福車(福團治門下)
 ♪みんなで行こう「一の市」、みんなで聞こう「作の市」。先代・福郎さんが得意にしていた『滑稽清水(きよみず)』が、福車流の味付けで登場します。滅多に聞けませんよ。


第535回 田辺寄席 10年6月19日(土) 夜席 午後6時10分開演 
  《新・じっくりたっぷりの会−林家染二の段》


◆第535回
一.金明竹  林家染吉(染丸門下)
 ここに出てくる風羅坊は松尾芭蕉の別号。その真筆である掛け物や楽焼き名人が作った茶碗など、いずれも国宝級。これらが『何でも鑑定団』に持ち込まれら、いったい何ぼになる?

二.ちしゃ医者  林家染二(染丸門下)
 「(医業は)人の為のみをその業の本旨とす」。緒方洪庵はドイツの医学書を訳し、そう書いている。夜中でも患家に向かうこの噺の医者は、腕はともかく「ええお医者さん」です。

三、 都会から草深い田舎に帰るから「藪入り」というらしい。盆と正月の帰省日。今は車大渋滞で味気ない。「藪入りの寝るやひとりの親の側」(太祇)の情緒は残っているだろうか。

〈仲入り〉

四.天災    林家そめすけ(染丸門下)
 2006年9月の安部晋三内閣誕生から鳩山さん退陣まで、6年足らずの間に4人の首相が生まれては消えた。沈滞したままの景気。これも天の災いと考えて我慢、我慢か。

五.御神酒徳利    林家染二(染丸門下)
 この噺の主人公は占い名人≠フ八百屋さん。もしここへ『皿屋敷』のお菊さんがやってきて「主家に伝わる葵の皿の1枚を無くしました。見つけてください」と頼んだら…

第536回 田辺寄席 10年6月20日(日)昼席 午後1時10分開演 
  《新・じっくりたっぷりの会−桂三風の段》

一.寿限無    桂ぽんぽ娘(文福門下)
 長い名前で有名な外国人は画家のピカソ。「パブロ ディエゴ ホセ フランシスコ デ パウラ フアン ネポムセーノ…」。まだまだあって書ききれません。91歳。長生きでした。

二.花嫁御寮―桂三枝作  桂三風(三枝門下)
 娘、息子が結婚しない、結婚しても子どもを産もうとしない。そんなお悩みを持つ親御さんにおすすめします。でも、この手法、2度も3度も通じるでしょうかねぇ。

三.松島心中   桂文太(五代目文枝門下)
 この噺の「西への旅」とは「西方浄土への旅」。五代目松鶴は「煩悩を振り分けにして西の旅」の辞世を残し、その息子・六代目松鶴は「煩悩を我も振り分け西の旅」と詠んでます。
 
〈仲入り〉

四.嬶違い  桂文三(五代目文枝門下)
 独り者がいれば、嫁さん探しに奔走する。もめると仲裁に乗り出してくる。そんな世話役が昔はいっぱいいた。でもこの間違いだけは、いかなる世話役もお手上げでしょう。
五.ハンカチ     桂三風(三枝門下)
 昔、手拭いの代わりにハンカチを使った噺家さんがいたそうだが、この落語「ハンカチ」の作者は、お笑いコンビ「2丁拳銃」の小堀宏之さん。上方落語台本大賞の優秀賞作品です。





© 2002〜 田辺寄席世話人会