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田辺寄席、演題「怪説」
       演芸ライター 上田文世

第543回 田辺寄席 10年9月18日(土) 昼席 午後1時10分開演 
  《新・じっくりたっぷりの会−桂枝曾丸の段》


一.千秋楽 桂 三幸(三枝門下)
 芝居や相撲などの興行で最後の日が「千秋楽」。「秋」の代わりにを「穐」や「龝」の文字が使われることがある。「火」を出すことを嫌ったことからだそうです。

二.入院上々 桂 枝曾丸(五代目文枝門下)
 和歌山弁落語で活躍の枝曾丸さんへ。筆者も実は和歌山出身です。国語のテスト、「雑巾」にふりがなを付ける問題で「どうきん」としたことがありました。ぞうどよろしく。

三.『天狗裁き』 桂 春若(春團治門下)
 水木しげるさんによると、日本の妖怪の代表は河童に天狗という。中国では流れ星の尾を天の狗(いぬ)に例えたことからこの名が生まれ、日本に伝わっていったそうだ。

  〈仲入り〉

四.足上がり 桂文太(五代目文枝門下)
 江戸後期の大坂に山片蟠桃(ばんとう)という町人学者がいて、仙台藩の財政立て直しなどで活躍。両替商の番頭なので蟠桃と名乗った。番頭さんもいろいろです。

五.ねずみ  桂 枝曾丸(五代目文枝門下)替り目  
 昔むか〜し、猫とネズミは大の仲良し。一緒にご馳走を作った。でも、猫が勝手にそれを食べてしまった。ネズミが文句を言うと猫が逆切れ。それからは不仲になったとさ。

第544回 田辺寄席 10年9月18日(土) 夜席 午後6時10分開演 
  《新・じっくりたっぷりの会−月亭八天の段》


一.強情  桂 吉の丞(初代吉朝門下)
 歌いましょう。♭強情一本気、牛肉買いに、路地へ出たもののバーンと鉢合わせ、退いてよオッさん悔しいだろが、あぁ、大人と子ども、意地がぶつかる長屋裏、月もあきれて丸い顔

二.壺算  桂 八天(八天一門)
 「軒並みがズーッと同商売」という瀬戸物町。今も7月にせともの祭が開かれていますが、幕末、明治、大正の頃は200以上の問屋・小売りの店があったそうです。

三.軒付け 笑福亭 松枝 (松枝一門)       
 ここに出てくる糊屋のお婆ん、年齢は幾つ? 『不動坊』では68歳と言うてますが、耳が不自由だというから相当高齢なようです。でも戸籍上は生きていて150歳?!

(仲入り)

四.明烏  桂文太(五代目文枝門下)
 明烏とは、新内節「明烏夢泡雪(あけがらすゆめのあわゆき)」の通称という。江戸・三河島であった情死事件が新内節に脚色され、安永元年(1772年)に出来上がった。

五.茶の湯  桂 八天 (八天一門)
 「小人閑居して不善をなす」。このご隠居さんは、その典型でしょうか。リタイア後は閑居せず外に出よう。毎月田辺寄席へ、毎日繁昌亭へ、毎晩地域寄席へ。


第545回 田辺寄席 10年9月19日(日) 昼席 午後1時10分開演 
  《新・じっくりたっぷりの会−笑福亭恭瓶の段》


一.牛ほめ   笑福亭 生寿 (生喬門下)
 池田のオッさん自慢の新普請、それは一体どんな家? 池田の落語みゅーじあむに来れば分かります。ミニチュアですが家が再現されてます。天角地眼…の牛もいますよ。

二.何考えとんね(桂三枝作) 笑福亭 恭瓶 (鶴瓶門下)
 経済苦境そっちのけでの政権争い、可愛い子ども餓死させたる、殴りつけて死なす、120歳、150歳などの生存者≠ェ続々。「何考えとんね」と怒りたくなりますね。

三.宿屋仇 桂 米輔  (米朝門下)
 武士が前夜に泊まった「泉州岸和田、岡部美濃守お城下」は、今ちょうど「だんじり祭」の真っ最中です。祭りは元禄年間、第三代藩主の頃に始まったそうだ。

(仲入り)

四.鷺取り  桂文太(五代目文枝門下)
 竹籠をつっかい棒で立て下に小米を撒く。雀が来たら棒を倒して捕まえる。子どもの昔、そんな方法を教えられ実行した。しかし獲物はゼロ。あれはサギだったのか。

五.宮戸川   笑福亭 恭瓶 (鶴瓶門下)    
 蚊帳を吊って寝たのはいつの頃だったろう。その蚊帳、マラリアで悩むアフリカ諸国で喜ばれているという。感染源になるハマダラ蚊から身を守ってくれるのだ。




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