田辺寄席では「田辺寄席ニュース『寄合酒』」にて演者・演題を知 らせています。
  06年3月までは桂文太師匠のコメント付きでしたが、06年4月 からは、それぞれの演者のその「ネタへの想い」を語ってもらっていま す。必見です!!
2008年 9月     演者・演題目録トップへ
第471回 田辺寄席

一、宿屋町          桂さん都(都丸門下)

  このネタは、入門して一番初めに習ったネタで、師匠の都丸も大師匠の米朝師匠から習いました。そういう意味で、大好きなネタでもあり大切なネタです。初心にかえったつもりで演らせて頂きます。
…(さん都・談)

二、471号笑呆亭/「嬶違い」    桂 文太(五代目文枝門下)

  橘ノ圓都師匠から師匠五代目文枝に伝わったものを演らせて頂いております。以前、上方落語勉強会(京都府立文化芸術会館和室)で、米朝師匠とご一緒したとき、「おまはん、何演るねん」「嬶違いを…」「また珍しい噺やなあ…。圓都師匠のが面白かって…」、と古風な演出を教えて頂いたことがあります。
 …(文太・談)

三、はてなの茶碗       桂小米朝(米朝門下)

  東京の噺家さんも含めて、いろんな方が演じておられますが、主眼は茶金さんの人物描写でしょう。これが難しいところであり、また楽しい所でもあります。今日はいかが相成りますかお聞き下さい。
…(小米朝・談)

(仲入り)

四、足上がり          月亭八天(八方門下)

  2年程前、トリイホールで、「桂米朝の曾孫弟子の会」というのがあり、その会でトリを取らせて頂いた折に、このネタを演らせて頂いた。米朝師匠には何度か見て頂いたが、会の後、米朝師匠が「おまはん、このネタいつから演ってんねん?」、「何度か師匠に見て頂いてます」とは、私は言えなかった。
 …(八天・談)

五、善悪二筋道        旭堂南鱗(南鱗一門) 

  師匠南陵の十八番であり、私はそばでずっと聞いており、思い入れの深いネタです。自分でも力がついたら、いつか演りたいと思っていましたが、20年過ぎてから、やっと演じられるようになってきました。南陵先生の通り演じています。
…(南鱗・談)

※ 開口0番(文太の前ばなし)「そ」の巻/「粗忽」 



第472回 田辺寄席

一、 兵庫船         笑福亭松五(松枝門下)

年季が明けて、他の師匠の所に稽古に通った初めてのネタです。私が鶴ニ師匠に、「兵庫船」のお稽古をお願いしたら、うちの師匠が先に、「松五に『兵庫船』を稽古つけてやってくれ」と電話を入れて頂いていました。ネタ下ろしまであまり時間がありませんでしたが、がんばってお稽古した2006年12月の思い出です。
…(松五・談)

二、472号笑呆亭/「禁酒関所」から   桂 文太(五代目文枝門下) 
  
  このネタは、比較的若い時分から演っています。師匠五代目文枝の独演会で地方に行った時などはよく演じました。その土地のお酒の名前をネタに入れて演じると喜ばれたものです。
…(文太・談)

三、天王寺詣り       笑福亭呂鶴(呂鶴一門)

  笑福亭のお家芸と言われておりますので、このネタを演じる時は力が入ります。かといって、他のネタを演る時は、力を抜いているというわけではありませんが、お家芸ということでそうなってしまいます。四天王寺に行かれた方はご存知だと思いますが、落語に出てまいります義経鎧掛けの松は今はなくなっております。そういった所も、時代の流れとして仕方がないのかなあとも思いながら、舞台にかけております。
…(呂鶴・談)

(仲入り)

四、饅頭こわい        笑福亭晃瓶(鶴瓶門下)

  私が今まで子供の前で演ったネタは、判りにくい噺ばっかりだった。何とか子供も大人も楽しめる噺はないかと。ある時、枝雀師匠のCDを聞き、枝雀師匠が演っておられた「饅頭こわい」が、子供にも大人にも判るのではないかと思い、覚え、私流に演らせて頂いております。
…(晃瓶・談)

五、名医と名優        旭堂南北(三代目南陵門下)

  この「名医と名優」は、三代目中村歌右衛門を描いたもので、20年程前から演っています。人情噺なので、情を込め、ゆったりと演じるようにしています。とにかく、じっくりと演じますので、最後までゆったりお聞きください。
 …(南北・談)

※ 開口0番(文太の前ばなし)「た」の巻/「蛇足」



第473回 田辺寄席

一、商売根問         露の団姫(団四郎門下)

 「大仏の眼」「太田道灌」「村芝居」「眼鏡屋盗人」「松山鏡」などを、大師匠の五郎兵衛師匠から習いました。この「商売根問」も早くに、五郎兵衛師匠からお稽古して頂いたのですが、舞台にかけませんでした。五郎兵衛師匠の修業話を聞かせて頂いた時に、「ネタは何回も演らんと、自分のものにならん。同じ噺を1年演り続けたことがある」とお聞きし、私はこのネタをこの1年あちらこちらで演じてみたいと思います。
…(団姫・談)

二、473号笑呆亭/「桑名船り」から  桂 文太(五代目文枝門下)

  上方の古いネタ帳を見ると、演題だけは残っていましたので、何とか復活したいと思い、27、8年前から演っています。前半はほとんど文太の創作で、後半は東京の「巌流島」を元にしました。
 …(文太・談)

三、鴻池の犬         桂 春若(春団治門下)

 このネタは、去年の10月、ワッハの私の独演会でネタ下ろしをしました。去年の10月このネタを演じることにしたら、何と11月に余興でこの「鴻池の犬」を演ってくれと言われ、すぐに役立ったネタです。前半は米朝師匠の通り演じていますが、後半は私なりに工夫して演じています。その辺りもお楽しみ下さい。 
…(春若・談)

(仲入り)

四、レプリカ(神崎京一作)     桂 福車(福団治門下)

  煤だらけの香炉をきれいに拭いたら、葵の御紋が……。調べてみると水戸光圀公から拝領したという大変なお宝だった。これは、東成区のお寺での実話です。この落語の主人公は、はてな?
…(福車・談)

五、幸助餅           旭堂南左衛門(南左衛門一門)

松竹新喜劇の藤山寛美先生がオハコのお芝居で有名。このお話には第15代横綱梅ヶ谷藤太郎が登場いたしますが、彼が活躍した明治時代には、東京相撲とは別に、大阪相撲もあり、大変盛んでありました。大正8年、東京の両国国技館に対抗して、現在の浪速区戎東3丁目に、大阪国技館が建設された程です。意外と相撲と大阪とは関わりは古く深いのです。
…(南左衛門・談)

※ 開口0番(文太の前ばなし)「ち」の巻/「魑魅魍魎」 



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